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この連載では、オープンソースのGIS(地理情報システム)、QGISを利用して、統計データの解析やビジュアライズをします。今回は、神奈川県の市区町村を、人口10万人あたりの医療施設数によって塗り分けた地図を作成します。
はじめに、神奈川県の地図データを国土交通省の行政区域データのページから入手します。N03-130401_14_GML.zip ファイルをダウンロードし、解凍します。
統計データは、神奈川県の平成23年神奈川県衛生統計年報統計表(第2部 医療施設調査・病院報告)のページからダウンロードした医療総覧0600 医療施設数・病床数(人口10万対)、施設の種類×市町村・保健福祉事務所別のExcelファイルを加工して使用します。
作成したCSVデータは以下の通りです。
市区町村,市町村コード,施設数/人口10万人 横浜市鶴見区,14101,116.3 横浜市神奈川区,14102,141.1 横浜市西区,14103,253.1 横浜市中区,14104,278.7 横浜市南区,14105,125.9 横浜市保土ケ谷区,14106,114.6 横浜市磯子区,14107,126.4 横浜市金沢区,14108,142.3 横浜市港北区,14109,144.6 横浜市戸塚区,14110,110.8 横浜市港南区,14111,134.7 横浜市旭区,14112,119.7 横浜市緑区,14113,117.2 横浜市瀬谷区,14114,116.4 横浜市栄区,14115,98.6 横浜市泉区,14116,113.2 横浜市青葉区,14117,152.4 横浜市都筑区,14118,140.2 川崎市川崎区,14131,116 川崎市幸区,14132,116 川崎市 中原区,14133,116 川崎市高津区,14134,116 川崎市多摩区,14135,116 川崎市宮前区,14136,116 川崎市麻生区,14137,116 相模原市緑区,14151,98.8 相模原市中央区,14152,98.8 相模原市南区,14153,119.3 横須賀市,14201,136.7 藤沢市,14205,153.4 平塚市,14203,126.4 大磯町,14341,106.1 二宮町,14342,139.5 鎌倉市,14204,171 逗子市,14208,183.5 葉山町,14301,85.2 小田原市,14206,141.1 箱根町,14382,147.3 真鶴町,14383,74.4 湯河原町,14384,138.9 三浦市,14210,110.7 厚木市,14212,117.8 海老名市,14215,110.8 座間市,14216,91.9 愛川町,14401,81.6 清川村,14402,118.8 南足柄市,14217,102.3 中井町,14361,140.2 大井町,14362,101.8 松田町,14363,145.4 山北町,14364,86.6 開成町,14366,146.2 秦野市,14211,113.6 伊勢原市,14214,110.7 大和市,14213,140.5 綾瀬市,14218,64.8 茅ヶ崎市,14207,119.2 寒川町,14321,96.7
人口10万人あたりの総施設数以外のデータを省き、市町村コードを追加しました。また、元のデータには川崎市の行政区毎のデータはなかったため、各区で同じ値を使用しています。
データが用意できたら、QGISを起動します。まず、[レイヤ]→[ベクタレイヤの追加…]メニューを選択し、神奈川県の地図のSHAPEファイル N03-13_14_130401.shp を読み込みます。
次に、[レイヤ]→[デリミテッドテキストレイヤを追加…]メニューを選択し、統計データのCSVファイルを読み込みます。
CSVファイルの統計データを用いて地図の色を変化させるため、2つのレイヤを結合します。N03-13_14_130401レイヤのプロパティを開き、「結合」タブを選択して[+]ボタンをクリックし、CSVファイルの「市町村コード」とSHAPEファイルの「N03_007」フィールドで結合します。
N03-13_14_130401レイヤを選択し、[レイヤ]→[属性テーブルをオープン]メニューを選択すると、CSVファイルのデータが追加されたことを確認できます。
最後に、色の塗り分けのための設定をします。N03-13_14_130401レイヤのプロパティを開き、「スタイル」タブを選択します。「共通シンボル」となっているドロップダウンリストを「段階に分けられた」に変更し、段階数を「10」にします。
[OK]ボタンをクリックすると、以下の地図が表示されます。