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オープンデータの共有サイト LinkData.org では多種多様なデータが公開されており、その多くは緯度経度の情報を含んでいます。これらのデータをQGISを使って活用している方も多いと思います。そこで、LinkData.orgで公開されているデータを簡単にQGISに取り込むためのプラグインを開発しました。
インストール
QGISの「プラグイン」メニューから「プラグインの管理とインストール…」を選択し、「設定」タブでプラグインリポジトリに
http://midoriit.com/qgis/plugins.xml
を追加し、「実験的プラグインも表示する」にチェックを付け、「全ての」タブで「GetLinkData」をインストールします。
使用方法
QGISの「Web」メニューに追加された「GetLinkData」→「LinkData.orgからデータを取得する」を選択すると、ダイアログボックスが表示されます。
はじめに、データセットのIDを入力して[選択]ボタンをクリックします。
データセットのIDは、LinkData.orgでデータセットの情報を表示したときのURLの「http://linkdata.org/work/」につづく「rdf」で始まる文字列です。
データセットのIDを入力して[選択]ボタンをクリックすると、ドロップダウンリストに情報がセットされます。
データセットに複数のファイルが含まれる場合は、「ファイル」ドロップダウンリストで選択します。
ファイルに
http://www.w3.org/2003/01/geo/wgs84_pos#lat http://www.w3.org/2003/01/geo/wgs84_pos#long
または
http://imi.ipa.go.jp/ns/core/rdf#緯度 http://imi.ipa.go.jp/ns/core/rdf#経度
というプロパティが含まれている場合は、それぞれ緯度・経度のプロパティとして自動的にドロップダウンリストに設定され、変更することはできません。緯度経度の情報が別のプロパティ名で入っている場合は、ドロップダウンリストで選択します。
「ラベル」ドロップダウンリストでプロパティを選択すると、QGISのマップキャンバスにデータを表示する際のラベルとして使用されます。
ファイルに
http://www.w3.org/2000/01/rdf-schema#label
または
http://imi.ipa.go.jp/ns/core/rdf#名称
というプロパティが含まれていると自動的にラベルのプロパティとして選択されますが、変更することができます。「ラベル」ドロップダウンリストで空白を選択すると、ラベルは表示されません。
最後に[OK]ボタンをクリックすると、ファイル名をレイヤ名とするベクタレイヤが新規に作成され、ファイルに含まれる各レコードがマップキャンバス上にプロットされます。
ファイルによっては、緯度経度のプロパティを持ちながら、その値を持たないレコードが含まれていることがあります。その場合には以下のような警告が表示されます。
ソースコード
ソースコードはGitHubで公開しています。