「江戸後期 武蔵国 村名マップ」公開のお知らせ

江戸時代後期に編纂された地誌『新編武蔵風土記稿』に記載された村の名前を地図上に配置し、国立国会図書館デジタルコレクション(デジコレ)にある新編武蔵風土記稿の該当ページにリンクさせたマップを公開しました。

江戸後期 武蔵国 村名マップ https://fudoki.midoriit.com/

新編武蔵風土記稿には、武蔵国(東京都、埼玉県、神奈川県の一部)の自然や歴史、名所・旧跡等について網羅的に記載されており、地域の歴史を紐解く上で貴重な資料です。しかも、全265巻に及ぶ大著の全てをデジコレで閲覧することができます。
しかし、新編武蔵風土記稿は現在の行政区域とは異なる郡・領・村という地域区分によって構成されているため、参照したい地域の情報がどのページに記載されているのか探し出すのは困難でした。

そこで、現代のマップ上に江戸時代の村名を配置してデジコレにリンクすることにより、何処に何という村が存在していたのかを容易に知り、さらに、リンク先の新編武蔵風土記稿の本文を参照することにより、その村に関する詳細な情報を得られるようにしました。

「江戸後期 武蔵国 村名マップ」のソースコードはGitHubで公開しています。
https://github.com/midoriit/fudoki

また、「江戸後期 武蔵国 村名マップ」で使用している、新編武蔵風土記稿の村名に現代の比定地名、緯度経度、デジコレのURL等を対応付けたデータは、LinkData.orgでオープンデータ(CC-BY-SA)として公開しています。
http://linkdata.org/work/rdf1s4025i